バッテリーが弱ってきた？（2022/07/07追記更新）
とっぷあうと2022/07/07 追記変更
補正充電における問題点をご指摘いただきました点を追記変更しています
新車から約2年チョイ、最近バッテリーが弱ってきたせいなのか判りませんが、インバーター充電もしくは外部AC充電時に満充電にならないことがでてきました。VOTRONICの残量メーターが100%になったと誤認識して充電を停止してしまうためです。
そのときの充電電流グラフはこんな感じ。
Ａ．の時点でおよそ18A程度の充電をしていたのですが突如充電を停止しました。確認したところVOTRONICの残量メーターは残量100％を表示していました。ダッシュボードのワイヤレスメーターではおよそ94%でまだ満充電ではありません。充電電流が18Aもあっていきなり100%の満充電になるなんて事はあり得ませんので、VOTRONICが推測で計算した結果と実際の容量がずれるという状態になっています。
おかしくなる要因としては100%の容量になった時点の充電電流がまだ18Aあるので、バッテリーの受け入れの質が低下してきたと考えるのが妥当でしょうか。乱暴な言い方をしてしまうと、充電電流は18Aあるのに実際に充電出来たのは15A程度になっているという感じでしょうか。
この見かけ上100%充電完了状態で自宅でフックアップした場合、外部ACで充電してもすぐに100%になってしまいます。結局見かけ上は100%であっても実質の容量は94%程度という感じになってしまいます。
これで次回お出かけすると100%表示しているのに思ったほど残容量が無くあれ？となります。
でまた充電すると100%になるのに実際はまた少なめの容量になっている。
これを繰り返していくうちに実際のバッテリー容量はかなり低下してしまいおかしい～！となるわけです。
では、これらの問題を解決するにはどうしたらいいでしょうか？
VOTRONICには補正充電機能として100%状態であっても推測値を無視して実際の満充電まで充電を行わせる機能がありますのでそれを実行します。
図のＢ．の部分が補正充電機能（OFF長押し3秒）を実行した結果です。
実行すると充電が停止した時点の充電電流から再度充電が再開されているのが判ります。
インバーター充電を使わずに走行充電を使えばいいじゃないか、という考え方もありますが、走行充電ではバッテリーがディープサイクルバッテリーの為完全な満充電にはなりません。
結局自宅に戻ってフックアップして外部AC充電を行うと、前述の100%誤認識に引っかかって充電が停止するために満充電にはならない可能性が高いです。
というわけで以下のような充電手順を踏むと残量のズレが発生しにくくなります。
お出かけ中の充電
- 走行充電が基本
- 2022/07/07 変更 充電電流が40A以下になったらインバーター充電
- 2022/07/07 訂正
充電電流が40A以下になったらインバーター充電＆VOTRONICの補充電（OIFF長押し3秒）にて満充電を目指す。ただしエンジンをかけ直す度にVOTRONICの充電がOFF(Charge)になっているか確認し、ONになっている場合は補充電（OIFF長押し3秒）を再設定。
帰宅時の充電
- 外部AC接続による充電
- 2022/07/07 変更 VOTRONICの補正充電（OFF長押し3秒）にて満充電を目指す。補正充電の際はメインスイッチをOFFにしてサブバッテリーから電気を使う物をなくす（純粋にサブバッテリーだけの環境にして充電をおこなわせる）
お出かけ前の充電（お出かけ1日前）
- 外部AC接続による充電
- 2022/07/07 変更 VOTRONICの補正充電（OFF長押し3秒）にて満充電を目指す。補正充電の際はメインスイッチをOFFにしてサブバッテリーから電気を使う物をなくす（純粋にサブバッテリーだけの環境にして充電をおこなわせる）
補正充電時の注意点
VOTRONICの補正充電時はブースト充電モードになります。この補正充電時に他の機器が電気を使用していると、いつまでも電圧が高いまま維持されてしまいバッテリーが過充電になる恐れがあります。
補正充電を実施する際にはメインスイッチをOFFにし、サブバッテリーのを利用する機器が無い状態にしてください。
これによりほぼ満充電状態で活動できるので、メーターとのズレがあっても問題無く過ごせます（いいのか？それで、笑）
バッテリーが新しい頃はズレも殆ど発生しないのですが、劣化が進むとどうしてもずれてきてしまいます。
対策としてはずれた割合を計算してVOTRONICメーターのバッテリー容量設定を減らして実際の容量に合わせるという方法があります。
通常300Aの容量が設定されていますが、この設置値を劣化具合に合わせて実容量を設定することで充電時のズレも小さくすることができます。これを正しく設定できれば、上記のような充電対応もしなくていいのではないかと思いますが、貧乏性なので300Aという設定値を下げたくな～い悲しい性（笑）
この方法はなかなか知られていない方法ですよね！
ここまで説明してきましたが、実はこの問題はエボリューションシステムじゃない通常システムにも言えることです。ナッツの使用している充電器とVOTRONICの組み合わせで同じ制御が入っている場合は必ず発生します。
ポイントとして抑えておくといいかと思います～(^^)/
初コメントさせていただきます。
ボトロニック残量計の補正について、一つ注意していただきたいことがあります。
表示100%でボトロニックが「ＯＮ」のときには、外部充電器を強制的にフロート充電モードにします。「ＯＦＦ」の時には外部充電器自体が電圧と電流を見てそれを制御します。
注意が必要なのは「外部電源を接続し、表示100%、△長押しでOFF」という補正充電中は「メインスイッチをOFFにする、その他サブバッテリの電気を使用してはいけない」ということです。
ブースト充電時に冷蔵庫などの負荷に電流が流れていると、いつまでも電圧が高いまま維持されてしまい、バッテリが過充電になる恐れがあります。
過去にはこれが原因でバッテリを破損したケースも多くあったと聞きます。
こちらのブログは非常に情報が多く、参考にされている方もたくさんいると思いますので、啓蒙の意味で上記内容を追記いただければ幸いです。
やさぶろーさん、初めまして！
貴重な情報ありがとうございます。
なるほど、確かに補正充電時は電圧と電流を見ながら満充電する訳ですから、バッテリーから持ち出すものは全く無い状況が望ましいですね。
これはごっそり抜けていましたf(^^;) ポリポリ
まさに補正充電という意味で、静的状況下で実施するのが望ましいですね！
早速追記訂正させていただきます～！
貴重な情報ありがとうございました。
リアクションがあるととても嬉しいですq(^０^)p
今後ともよろしくお願いします。
とっぷあうとさん
早速のご対応ありがとうございました！
ビルダーでもこのあたりをきちんと理解している人間はまだ少ないのが現実ではないかと思います。
キャンピングカーの電装についてとっぷあうとさんほど理路整然と説明されている方は見たことありません。ナッツのサービスマンより詳しいのでは？笑
今後もブログの更新を楽しみにしております(^^)
やさぶろーさん、こんにちは！
貴重な情報ありがとうございました。
好きの横好きで浅い知識で頑張ってます（笑）
自分のHPもなんだかキャンカー一色ですが、こんな知識でも皆さんの何かのお役に立てたら嬉しいなと思っています。
おかしな点はどんどんご指摘いただけると勉強になるので嬉しいです！
電装系はぱっと見簡単なようで奥が深いですよね。まだまだ勉強不足なところが一杯あると感じますf(^^;) ポリポリ
ナッツのサービスマン以上かは分かりませんが（笑）Evolution、さわるほどによく考えられてるな～と思います。おかげで遊び甲斐があって楽しいキャンカー生活を送ってます（笑）
ブログネタもなかなか新しい物が出せませんが、更新できるよう頑張ります～（笑）
今後ともよろしくお願いします。