ダブルタイヤ走行インプレッション(その後)と乗り心地対策の考察

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納車されて数ヶ月、その間に長距離お出かけ数回、走行距離にして4,000Km程。ダブルタイヤのインプレッションその後です。

結論から言いますと堅い(笑)判ってはいましたが堅い。走行時に路面の凹凸をもろに拾います。下手なスマフォのフォルダーだと固定しているスマフォが吹っ飛びます(苦笑)。ナビに使用しているタブレットが数回吹き飛びました(笑)今はフォルダの固定圧をあげたので飛びませんが、少し悪い路面だと、すかさずタブレットに手を掛けて押さえてあげる癖がつきました(苦笑)

後席はやはり振動がきついそうです。特に突き上げが厳しく内臓に来るって言われました(苦笑)

段差の乗り越えや大きなたわみを乗り越えるような場所では、ダブルタイヤとサスペンションのお陰か揺り戻しなどは気になりません。コーナーでも概ね良好です。

さてこの堅めの突き上げを安全な範囲内でどうにかしたいと思うのですが・・・後部サスペンション、板バネが追加されている部分があるのでそこは外すことはできません。考えられる対策としてはリアスタビ導入とかショック交換くらいですねぇ。あとはエアサス導入。

とりあえずそこまでいきなりは出来ませんので当面できることを考えて見ます。

ナッツ標準の空気圧設定値が600kpaです。6輪とも600kpa。ナッツ標準のタイヤはブリジストンの ECOPIA R680 185/75R15 106/104L です。JATMAの資料によると今はいているタイヤサイズの耐荷重は、ダブルタイヤは耐荷重104ですので900Kgです。フロントシングルは106ですので950Kg。

JATMA資料から抜粋

空気圧600kPa時
フロントシングル 950Kg×2本=1,900Kg
リアダブル 900Kg×4本=3,600Kg
合計 5,500Kg

となります(タイヤの耐荷重から見た場合、計算上は)
タイヤ的には超余裕な値が出ましたが、車輌側から見た場合はこれまた別。

車検証を見ると

  • 車両重量は3,150Kg
  • 車輌総重量3,480Kg

になっています。これは納車時の空の状態に人と荷物を載せた時のMAX総重量が3,480Kgまでということになります。でも~、自分のCREAの車両重量は3,150Kg、車輌総重量との差は330Kgです。コレって乗車定員6名で割ると55Kg/人なんですよね。荷物一切のせちゃだめって事?f(^^;) ポリポリ

車両総重量とは
車両重量+乗車定員×55kg(+最大積載量 )

車両重量とはキャブとシャシと架装の重量を足した重量のことです。荷物や人が乗っていないときのトラックの全体の重さのことです。

カムロードの車検証には最大積載量欄が空欄なんですよね。荷物を運搬する車じゃないから(笑)

と言うことは、空荷の状態から55Kg×6=330Kgの範囲で人と荷物の合計を納めないと過積載(車検証上ね)となるわけですね(む~り~、苦笑)まぁなるべく意識して荷物は少なめにするしかないですね。

実は過去のブログでシャーシーの許容重量について書いてます。

カムロードダブルタイヤの実力

 ここから先のお話しは、あくまでも机上での計算ですので、その点は頭に入れた上でお読みいただければとおもいます。 新型ダブルタイヤカムロードのシャーシー許容従量(…

新型ダブルタイヤカムロードのシャーシー許容従量(耐荷重)は、シングルタイヤのシャーシー許容従量(耐荷重)から大きく向上しているようです。

  • シングルタイヤシャーシー許容従量(耐荷重) 3,400Kg
  • ダブルタイヤシャーシー許容従量(耐荷重)  4,100Kg

ここから、ダブルタイヤ仕様では、車検証総重量が3,480Kgに対してまだ余裕がある事が推察されます。その差全てを消化して良いかというと怖いので

 4,100Kgー3,480Kg=620Kg

安全マージンを見てその半分

 620Kg×50%=310Kg
 車検証総重量3,480Kg+310Kg=3,790Kg

3,790Kgを仮想車輌総重量と考えてタイヤの耐荷重を計算してみることにしましょう。荷物を積んでもここまでにしましょうという自戒です(そんなに積めませんが、笑)

計算するにしても余りに差がありすぎてどうなの~?って感じです。タイヤの強度だけあっても意味ないのですが(笑)ダブルタイヤはあくまでも2つあるから1つバーストしても保険付き!見たいなイメージなのでしょうか。

もう少し細かく考えて見ると、車検証には車軸ごとの重量が記載されています。自分のCREAの場合は

  • 前前軸重 1,400Kg
  • 後後軸重 1,750Kg

です。つまり前輪2つで1,400Kgをクリア出来ればOK、後輪は4つで1,750Kgをクリア出来ればOKです。

  • 1,400Kg÷2本=700Kg/本 これを表から見ると375kPaをクリアしていればいいことに
  • 1,750Kg÷4本≒438Kg/本  これを表から見ると350kPaをクリアしていればいいことに (これ以下が表に無い、笑)

え~?そんなことあり?低圧すぎることってないの?
なんか釈然としません。だったら別にシングルタイヤでも問題無いじゃん。ダブルタイヤの意味なくない?ってなるのですが・・・まぁそこは一概には言えなさそうです。

低圧になればタイヤ全体の腰も柔らかくなりふわふわして安定性が低下するんで危険度も増すと言う意味なら、余裕のあるタイヤで適正な圧を利用するという流れは理解出来ます。しかしあまりの余力の高さに唸ってしまいます。ここまで高対荷重のタイヤ設定を進めるならサスペンションも総合的に考えないと乗り心地の悪いモノになってしまいます。

これ以上は考えても答えも出ないところなのである程度仮定して検討していきましょう。

仮想車両総重量が3,790Kgと言うことなので、一応その数値におまけして(ざっくり、笑)4,000Kgとして考えて見ましょう。4トン!(苦笑)え~って感じです。

じゃぁこの4,000Kgをクリアするタイヤの耐荷重設定を車検証の前後軸重比を元に、4,000Kgでクリアする値を計算してみると、およそ

  • 前前軸重 1,777Kg
  • 後後軸重 2,222Kg  (1Kgはおまけ、笑)

これをタイヤ1本あたりに換算すると

  • 前輪シングル 1,777Kg÷2本≒889Kg/本 これを表から見ると550kPaをクリアしていればいいことに
  • 後輪ダブル  2,222Kg÷4本≒556Kg/本  これを表から見ると350kPaをクリアしていればいいことに (これ以下が表に無い、笑)

になります。フロントは概ね妥当な値な気がしますが細いタイヤですので腰の柔さが気になっちゃうかもです。問題はリアダブルタイヤです。さすがにこの値は怖いですね。指定値の半分近い。とりあえず500kPaあれば全然問題無い値なのでまずはその辺りを検証ですね。

先ほどの耐荷重表に当てはめて・・・う~ん、375kPa~400kPaまで落とせる?f(^^;) ポリポリ 理論上は結構減らせるのですが、自分の感覚的にそれは無いって言ってます。いきなり半分近くまで落として試すのは怖すぎですので500kPaまで落としたとして計算してみます。

フロントシングル(550kPa)  905Kg×2本=1,810Kg
リアダブル (500kPa)  810Kg×4本=3,240Kg
合計 5,050Kg

現状より耐荷重は-450Kgですが、それでも計算上の耐荷重は余裕でクリアしています。ナッツ指定より50~100kPaも低いのに大丈夫かな~? そもそも600kPaの指定根拠を知りたい。そっか、もしかしたらもともと標準のタイヤは175/75R15(103/101L LT)だったようなので、そこを考えると600kPa計算で合計5,050Kgになるんですね。もしかしたらその圧をそのまま適用? 何にしても安全側に振るのは基本なのでそこは置いておきましょう。

理論計算上はある程度まで下げられる感じなので、一度空気圧を計算した値にして走って様子を見てみたいと思います。もちろんTPMSで温度監視しながら、止まって触って確認しながらですよ~!

ダブルタイヤ走行インプレッション(その後)と乗り心地対策の考察-その2-

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