リチウムバッテリー検証用ユニット構築開始(3)

リチウムバッテリー検証用ユニット構築開始(2)で発覚したインバータ出力の立ち上がり問題。

リチウムバッテリー検証用ユニット構築開始(2)

前回検証用制御回路を試作しました。 で、仮組でインバータ回路の検証を行っていたところ新たな問題が発覚。問題のインバータはこれ。 中華正の1500W正弦波インバーターで…

この問題を解決すべくユニットの改修作業を進めている中、名古屋キャンピングカーショーにてナッツから Hyper Evolution System が発表されました。

発表!! Hyper Evolution System

名古屋キャンピングカーショーにてナッツが Hyper Evolution System を発表しました。今回はお出かけしてその内容を見てきましたので雑感ということで書いてみたいと思い…

Hyper Evolution System の中で何か取り入れ可能なモノはないかと思っていたところ、実装できそうな機能があったので検証ユニットにも反映してみることにしました。その機能とは

  • バッテリー延命の為に充電量をmax80%にする制御

です。リチウムイオンバッテリーを常に100%充電しておくとバッテリーを傷めるという為に、充電量を80%程度に抑える機能だそうです。

充電容量を正確に80%チェックするのは難しいので、検証ユニットの場合はバッテリー電圧でおおよその充電量を判断するシステムにしてみました。リチウムイオンバッテリーは充電末期と放電末期で急激に電圧変化が起こるのでその辺りの電圧をチェックして対応する感じです。

指定電圧(上)に達したら充電禁止、指定電圧(下)に達したら充電許可、という感じで制御します。

おおむねバッテリー電圧80%位で充電禁止、60%位で充電許可とすればバッテリーへの負荷も低減される優しいシステムになるはず(笑)

で、前回問題となったインバータ立ち上がり問題への対策も加味した改修版がこれ。

複雑になりすぎてスペースの都合2階建てに(笑)

狭い所にひしめき合う配線(苦笑)

端子板使ってるのにスペースの都合で足りなさすぎて直出しになってる残念設計ですがそこはご愛敬(笑)

制御が複雑になりすぎてチェックも超慎重になりますね(^^; これが原因で車両側傷めるのはもってのほかですしね。安定化電源を車両側に見立てて全体通しての仮想テスト。

発注済みのAC充電器が未だ届いていないのでそれ以外のチェックを進めておきます。

続きはAC充電器を実装していよいよ車両への組み込みです。

希望する動作(実装状況)

  • 検証ユニットが稼働したら自動的にエアコンへの100V供給が切り替わる(実装済)
  • 外部AC100VがONの場合
    • 検証ユニットからのインバータ100V供給はONに出来ない(実装済)
    • エンジンON-OFFに関係なく
      • AC充電器により充電開始(実装済)
      • DC充電器は停止(実装済)
  • 外部AC100VがOFFの場合
    • 検証ユニットからのインバータ100V供給はONに出来る(満充電を続けるとバッテリーを傷めるようなのでON-OFF制御できるようにする)(実装済)
    • AC充電器は停止(実装済)
    • エンジンONの場合
      • DC充電器により充電開始(実装済)
  • 充電量80%程に維持するいたわり充電モード(追加実装済)

リチウムバッテリー検証用ユニット構築開始(3)” に対して2件のコメントがあります。

  1. JUN より:

    もう見た目は「時限爆弾!」(笑)

    連合赤軍のアジトの写真じゃないですよね。(笑)

    おかちゃんじゃないとできませんね。凄い!

    1. とっぷあうと より:

      JUNちゃん、こんばんは!
      言われてみれば確かに時限爆弾に見えないこともないですねぇ(笑)
      時限発火装置付くてった人間がどれだけドキドキしながら何度もチェックしてたんだろうな~って気持ちがよくわかりました(苦笑)
      もうね、ここまで来ちゃうと後戻りもできない感じですね~、あとはゴール目指して突っ張るしかない感じです!

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