(祝!!)カムロード、ステアリングスイッチのスパイラルケーブル10Pin+4Pin対応方法確立

DIYを実践される方へお願い

当記事の内容はすべて自己責任において実施されている内容です。記事の内容を元に改造を行った場合に発生しうるいかなる責任も当方には発生いたしませんことご理解ご了承ください。また同様に改造を行った結果不具合が発生した場合、車両販売元のナッツでの保証が受けられなくなることをご理解ご了承ください。あわせて当HPの快適化内容はナッツでの改造として受け付けられているものではありません。ナッツでの安全保障確認ができているものではありませんので、記事内容の改造快適化をナッツにご依頼することはおやめくださいますようお願いいたします。すべて自己責任であることをご理解ご了承の上お楽しみいただければ幸いです。

CREA’Sの中でもこのステアリングスイッチへの飽くなき欲求はず~っと続けられてきましたが、カムロードのスパイラルケーブル(ステアリングコラム側とステアリングを繋ぐ配線ユニット)が特殊なためになかなか実現が出来ずにいました。

中には他車用のスパイラルケーブルを調べ改造し対応させた強者もいらっしゃり、我々もその情報を拝見しながら様々なチャレンジをおこないました。しかしスパイラルケーブルの形状やターン可能数(ハンドルの回転数、左一杯切ったところから右一杯きるまでのハンドル回転数)の壁に阻まれたりして満足する結果に達せずにいました。

しか~し!

お友達やCREA’Sメンバー皆様の地道なる協力を頂き、ここに純正部品を使用したステアリングスイッチ多回線対応が可能になりました!\(^O^)/

出来るかぎり簡単に言うと(難しい~、笑)

今まで

ステアリングとやりとりできる情報は以下の内のどれか1つ

  • オーディオーコントロール(最大8カ所)
  • クルーズコントロール
  • 単線3本

改造することでできる様になること

ステアリングとやりとりできる情報は以下のすべて

  • オーディオコントロール(最大8カ所)
  • クルーズコントロール
  • 単線6本程度

となり、ステアリングとの間で大幅なやりとりが可能になります。

モデルチェンジ後のカムロード、GDY231系(安全装備対応、アドブルー対応)の同系車種で、トヨタダイナの2tベースにはステアリングスイッチが装備されています。

ダイナ2t系のカタログより ステアリング
ダイナ2t系のカタログより ステアリングスイッチ

ということはもしかしたらその車輌のスパイラルケーブルが流用できるのではないかと考え、CREA’Sメンバーの協力を得ながら様々な調査の結果、品番を特定する事ができました。そしてそのスパイラルケーブルSUB-ASSYを入手して確認をおこなった結果、スパイラルケーブルSUB-ASSYに一切の加工することなくポン付けボルトオン出来ることが判明しました!

長々と引っ張るな~!と言われそうですので早速対応方法を公開していきたいと思います。

対応車輌

現時点で対応が確認出来ているのはKDY231系の車輌みです。
車輌生産年月が2016年10月~の車輌が対象になると思います。

準備する物

スパイラルケーブルSUB-ASSY

トヨタ品番(日野品番も同様です):84306-37050
ダイナ2t系のステアリングスイッチが付いている車輌のスパイラルケーブルです。


ステアリングスイッチ付ステアリング

アルファード・ベルファイヤ ANH20W系のステアリングです。コレは左側のみスイッチが付いているタイプですが、右側にもスイッチのあるタイプもあります。
スイッチは出来るだけ多く付いている方が流用が出来るのでお勧めです。

カムロードのステアリングターン数は5回転ですが、もともと付いているスパイラルケーブルSUB-ASSYはなんと8ターンの物が使われていました。

しかもコラム側のコネクタ位置とステアリング側のコネクタ位置が、普通車と異なっています。

普通車のスパイラルケーブルSUB-ASSYでカムロードに流用可能なもののほとんどが、コネクタ位置関係はコラム側が6時、ステアリング側が12時の様に反対側に位置しています。ところがカムロードのコネクタ位置はコラム側もステアリング側も12時なのです。

この場合、普通車用の5ターンのスパイラルケーブルSUB-ASSYを流用すると、半回転分ずれてしまうために、左2.5回転・右2.5回転が実現出来ません。実際にはどちらから2回転、反対側が3回転になってしまうために、2回転側が0.5回転不足してしまいスパイラルケーブルが内部で破損切断します。

中にはターン数に余裕のある物もあって、たまたま移植が出来たという事もあるようですが、あまりにも実現度が低かったのです。

今回入手したスパイラルケーブルSUB-ASSYは6ターンとなっていました。実際に確認したところもう少し回るようでしたが、左右3回転が保証されているので問題無く対応出来ます。

安心の6ターン表記(嬉)

元々のスパイラルケーブルSUB-ASSYは内部が見られる小窓が付いています。内部構造的にはガイドローラーなどがあって、スパイラルケーブルが綺麗に巻き取り展開出来るための凝ったギミックが内蔵されていますが、今回入手したスパイラルケーブルSUB-ASSYには小窓がありません。

また元々の物は左から右一杯の回転でほぼかちっと止まるのに対し、新しい物は右側の止まりが回せばまだまだ回ってしまう感じの緩さがあります。もしかしたら中身にガイドローラーなどのないケーブルだけで巻き取り展開が構成がされているのかもしれません。

それでは交換して行きましょう。

1.ステアリングの取り外し

ステアリングを取り外します。外し方は以前の記事を参考にして見てください。

ステアリングを外した状態で以下のような状態にします。既存のスパイラルケーブルSUB-ASSYに接続されているコネクタ類もすべて外しておきます。
赤い線は以前追加した配線なので初めて通常は付いていません

外し方などは以前の投稿を参考にしてください。

2.接続ケーブルを外す

スパイラルケーブルSUB-ASSYに接続されているすべての配線をコネクタから外していきます。

黄色の4PinがH32コネクタ、手前の黒い12PinがH35コネクタ
手前の黒い12Pinには以前配線を追加しているので2本付いていますが通常は1本のみです

ステアリングコラム上部側に横向きに接続されている2つのコネクター(黄色4Pinと黒12Pin)があります。これらのコネクターを外します。手前側の黒色12Pinのコネクタは通常のロックコネクタなので、ロック部分を押し下げながら抜けば簡単に抜くことが出来ます。

一方黄色の4Pinコネクタはエアバッグ用の回路コネクタであるため、通常のロックではなくより抜けにくい特殊なロック方法になっています。

コネクタ上部の内側にスライド機構があり、その機構を配線側にスライドさせることでロックを解除でき抜くことができるようになります。

コネクタ上部側内部にスライド機構があるので配線側にスライドさせます
スライドさせることでロックが外れて抜けるようになります

すべてのコネクタを外したので、スパイラルケーブルSUB-ASSYが外せる準備が整いました。

3.スパイラルケーブルSUB-ASSYを外す

スパイラルケーブルSUB-ASSYは上部左右2カ所、下部1カ所の合計3カ所の爪でステアリングコラムに固定されています。爪を破損させないように慎重に広げながら外します。

赤丸部分にある爪で固定されています
裏側から見た爪

旨く外れればスパイラルケーブルSUB-ASSYが外れますので、手前に引き出して取り外します。

スパイラルケーブルSUB-ASSYが外れたステアリングコラムはこんな感じ。

左側がワイパーASSY、右側がウィンカーライトASSYです。

4.新しいスパイラルケーブルSUB-ASSYを取り付ける

夢にまで見た配線数の多いスパイラルケーブルSUB-ASSYを取り付けます(笑)

事前準備としてステアリングは直進状態位置に決めておきます。

外した手順と逆の手順でゆっくりとはめていきましょう。その際新品の場合はスパイラルケーブルSUB-ASSYが回転しないようにロックピンが刺さっていますのでそのまま取り付けて問題ありませんが、既に外して閉まっている場合はセンター出しをしてから取り付けます。

カムロードのステアリングは左右各2.5ターン(回転)必要です。

一度一番左まで回しきった状態から直近の最頂部(12時)まで移動させ、そこから3回転したところがセンターになりますので、センター出しをしてから取り付けましょう。

夢にまで見た多極が使えるスパイラルケーブルSUB-ASSYがポン付けで取付できました!

左右2.5回転、回しても問題ありません(^^) もちろん同じダイナ系ですのでターンシグナル(ウインカー)の切り戻し時にターンシグナルが停止するタイミングも問題無く対応出来ています。

4.新しいスパイラルケーブルSUB-ASSY用に配線を調整する

旧スパイラルケーブルSUB-ASSYは使われている配線とコネクタは以下の2点です。

  • エアバッグ用2本(黄色4Pinコネクタ)
  • ホーン用1本(黒12Pinコネクタ)スパイラルケーブルSUB-ASSY

これらの内、エアバッグ用コネクタ配線は、スパイラルケーブルSUB-ASSYのステアリング側のコネクタが存在していませんので触らない方が安全でしょう。今後どうしても配線数が足りない場合などの最終手段として残しておきましょう。

残りの黒12Pinコネクタを利用して機能を追加していきたいと思います。

新しいスパイラルケーブルSUB-ASSYと自分の用意したアルファード・ベルファイヤANH20W系ステアリングのステアリング側コネクタのピンアサイン関係は次の通りです。

もっと細かいアサイン情報もありますが、とりあえず当面必要なもののみ記載しています。

お友達のK氏に教えていただいた情報をもとに個人解析による情報ですのでその点ご了承ください。

新しいスパイラルケーブルSUB-ASSYとANH20W系ステアリングのコネクタピンアサイン

カムロードのコラム側受けコネクタH35(12Pin)はホーンSW信号しか来ていません。他は未実装です。

当面必要なものは

  • クルコン制御用
  • オーディオ制御用
  • DISPスイッチのワンプッシュワイパー利用
  • イルミ(イルミ対応はまた後日)

位かと思います。

これらの配線を既存のコネクタに端子配線作って差し込んでもいいのですが、人柱は石橋たたいていきたいところです。失敗しても泣きが入らないようにいつもの割り込みコネクター作戦で行きましょう。

コネクタ情報

コラム側12Pinコネクタ(H35)

  • コネクタ トヨタ品番:90980-12183
    • Tyco(旧AMP)製 025型I/メス12極カプラ [025I-12F](auto-eparts)
    • TE製 025型シリーズ12極Fコネクタのみ[黒色](端子別)/12P025-TE-TH-BK-F-tr(配線com)
  • 端子 トヨタ品番:82998-12750
    • Tyco(旧AMP)製 025型I/メス端子(Tyco) [025I-TF(T)](auto-eparts)
    • TE製(AMP)025型0.64シリーズF端子/F025-AMP-343-1(配線com)

かん合相手コネクタ

  • コネクタ トヨタ品番:82824-58010
    • Tyco(旧AMP)製 025型I/オス12極カプラ [025I-12M](auto-eparts)
  • 端子 トヨタ品番:82998-24230
    • Tyco(旧AMP)製 025型I/オス端子(Tyco) [025I-TM(T)](auto-eparts)

ステアリング側10Pinコネクタ(これは参考までに)

  • コネクタ トヨタ品番:90980-12361 トヨタ純正品番:90980-12368(同等品90980-12543)
    • 住友電装製 025型TS/メス10極カプラ [025TS-10F](auto-eparts)
  • 端子 トヨタ品番:82998-24290
    • 住友電装製 025型TS/メス端子 [025TS-TF](auto-eparts)

利用可能な割り込みコネクターを作成します。
はい、こちら(笑)

どこぞのオーディオ変換コネクタみたい(笑)

これをコラム側の12Pinコネクタに割り込ませます。

コネクタを用意しなくてもコネクタピンと配線、ギボシコネクタの線を必要数分用意して、既存のコネクタに差し込む方法もアリです。その場合純正仕様の様にスッキリ出来ますね!

これでコラム側は必要な信号線を繋げばOKです。

クルコンは1(制御線)・2番(GND)に、オーディオ制御は4(EAWまたはSWGND等)・5(AU2またはSW2等)・6番(AU1またはSW1等)につなぎます。

DISPスイッチにはワンショットワイパーを割り当てようと思いますが、必要な結線は3番(DISP)と9番(DISP GND)です。3番にワンショットワイパー、9番をGNDに接続。これでDISPボタンによるワンショットワイパーが実現できます。

オーディオ制御はオーディオユニット各社から接続に必要なケーブルが発売されているか、標準で配線が出ています。自分の場合は出ていないのでその手のケーブルを購入しました。

パイオニアのヘッドユニットはピンジャックで信号線とのアクセスをする形になっているので、ピンジャックから配線接続できる様に変換ハーネスを使って取り出します。取り出した配線をステアリングコラムまで延長するのはこれ(自作、笑)

接続端子に合わせて延長ケーブルを作成しました。この配線を4(EAWまたはSWGND等)・5(AU2またはSW2等)・6番(AU1またはSW1等)につなぎます

コラム側は完了ですので続いてステアリング側です。

旧スパイラルケーブルSUB-ASSYのステアリング側はエアバッグ以外には4Pinコネクタのみがついていました。ここにはホーンSW線が来ていました。今回新しいスパイラルケーブルSUB-ASSYは10Pinと4Pinに分かれており、配線図からもわかるようにホーンSW線が10Pinと4Pinそれぞれに来ています。

自分の場合は紛らわしいので4Pin側のホーンSW線は外してしまいました。ホーンSW線は10Pinから出ている配線を使うことにしました。

というわけで4Pin側はクルコン専用にしました。クルコンは2本あれば問題ないので、将来追加線が必要になったらここの空き2本を使いましょう。

4P側のコネクタはクルコンに必要な線だけに加工しなおしました。

ホーンSW線は取り外してクルコン信号のみに

ステアリングを取り付ける前にクルコンレバーの配線を接続します。

出来上がったステアリングをコラムに組み付け、ステアリング側の10Pinコネクタと4Pinコネクタを接続します。その際10Pin側のホーンSW線がステアリング内のアース部分に接触するとホーンが鳴りますのでご注意を(^^;)

旧スパイラルケーブルSUB-ASSYの時に比べてなぜかスッキリした感が(笑)

なんど夢見たことでしょうか!ステアリングに10Pin+4Pinが出ている図!(嬉涙)

長くに渡って夢だったカムロードステアリングスイッチの多回線対応が、やっと確実な方法で実現出来ました!

この後の課題はステアリングスイッチを増やすこと。新型ハンドルなどのステアリング側12Pinコネクタへの対応などでしょうか。

これはカムロードステアリング界に革命が起きるのではないかと思っています(ないない、笑)

DIYを実践される方へお願い

当記事の内容はすべて自己責任において実施されている内容です。記事の内容を元に改造を行った場合に発生しうるいかなる責任も当方には発生いたしませんことご理解ご了承ください。また同様に改造を行った結果不具合が発生した場合、車両販売元のナッツでの保証が受けられなくなることをご理解ご了承ください。あわせて当HPの快適化内容はナッツでの改造として受け付けられているものではありません。ナッツでの安全保障確認ができているものではありませんので、記事内容の改造快適化をナッツにご依頼することはおやめくださいますようお願いいたします。すべて自己責任であることをご理解ご了承の上お楽しみいただければ幸いです。

(祝!!)カムロード、ステアリングスイッチのスパイラルケーブル10Pin+4Pin対応方法確立”へ6件のコメント

  1. やさぶろー より:

    すばらしいです!
    こういったトライアンドエラーは本当に達成感がありますね!
    またそれを惜しげもなく公開されることに尊敬を覚えます。
    ポン付けというには技術と道具が必要な気もしますが、逆にこのくらいできる技術と道具がなければ手を出してはいけない部分ということですね(笑

    トヨタ保証問題もあるのでビルダーでやるところはないと思いますが、、、
    いつかキャンピングカー専門のカスタムショップなど開いてはいかがでしょうか?笑

    1. とっぷあうと より:

      やさぶろーさんこんにちは!

      長年の闇がやっと晴れました(^^)
      ずっともんもんとしていたのですが、まさかこんな足下にヒントが転がっていたとはといった感じです。

      自分も世の中の先人のみなさんの貴重な情報でここまで来られているので、同じようにみんなで笑顔で楽しくDIY出来れば嬉しいです。

      基本ポン付けですよ~(笑)ただコラム側のコネクタ部分はどうしてもピン加工が必要になってきますが、ピン配線加工済みのものも売られていますのでそれらを使って既存のコネクタに差し込んで作るという方法もあります(^^ゞ

      アルファード20系のステアリングならほぼポン付けは間違いありません(笑)

      いろんな資料から配線情報が読み取れる方ならもっと多種多様なステアリングも取り付け可能だと思います。是非手を出してみてください(笑)

      カスタムショップ楽しそうですね~、いろいろニッチな部分に手を出しすぎて貧乏まっしぐらになりそうですが(笑)
      趣味の範囲のDIYで楽しくって位があっているかな~と思ってます(^^ゞ

  2. tosi より:

    おめでとうございます(^^)
    ネット記事ではポン付けはまだなかったのに
    無事にポン付けで換装できましたね
    ステアリングに色々仕込みたい人はまだまだ多いですよね
    今回の報告が多くの人の希望をもたらした様な気がします

    1. とっぷあうと より:

      tosiさん、ありがとうございます!
      初ポン付けだと思います(^^)
      ここにたどり着くまで大変で長かったですが、できたときは運転席でガッツポーズしてました(笑)
      クリアできてほんと楽しくなりますね!
      一気にハードル下がったと思います。
      今までステアリングにつけたかったいろんな機能が盛り込めるようになってきてうれしいですね~!

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